iCrowdNewswireはDeepLでプレスリリースを自動翻訳し、顧客満足度の向上と年間15万ドルのコスト削減を実現

グローバルなプレスリリース配信会社iCroweNewswireは、DeepLの導入によって顧客の苦情を減らせただけでなく、同社のビジネスモデル全体を変革。新たなビジネスチャンスを開拓した結果、「より少ないコストでより高い付加価値」を得られるようになったと最高技術責任者(CTO)のFelipe Botero氏は説明します。

要約

  • iCrowdNewswire は手動による翻訳チェックを廃止することで年間15万ドルのコストを削減

  • 自然な翻訳を特長とするDeepLに切り替えたことで、顧客からの苦情が大幅に減少

  • 6年間利用した既存プロバイダーからDeepLへの切り替えを円滑に実現

  • 同社は現在、9言語で1日あたり4,500万~5,500万文字をチェックなしで翻訳

  • DeepLは当初の予定通り、契約から12ヶ月以内に韓国語への対応を実現

The iCrowdNewswire logo
業界
メディア・エンターテインメント, インターネットソフトウェア・サービス
DeepLのプロダクト
DeepL API
主な市場
アメリカ合衆国, 南アメリカ, ヨーロッパ, アジア
主な言語
英語, ポルトガル語 , 日本語, 中国語, ドイツ語, フランス語, 韓国語, ロシア語, スペイン語, オランダ語

iCrowdNewswireの課題

グローバルなプレスリリース配信会社iCrowdNewswireは、リリースの自動翻訳を強化するのにDeepLを採用しました。以前より、既存プロバイダーによる翻訳は「機械的」だと顧客に不評であったため、同社はより自然に訳せる翻訳ソリューションを導入し、質の向上を図りたいと考えていました。

事業開始当初、iCrowdNewswireは人力による翻訳を採用していましたが、これはコストがかかる上に翻訳に多くの時間を要しました。問題解決の答えは自動化にありましたが、契約したベンダーによる翻訳は質が良くなく、顧客の苦情や問題発生の原因となっていました。そんな中、DeepLへの切り替えを決断したことで、これまで抱えていた課題を低コストで解決。同社CTOのFelipe Botero氏は「より少ないコストでより高い付加価値」を得られたと述べます。

iCrowdNewswireについて

プレスリリースの配信会社として業界をリードするiCrowdNewswireは、メディア向け情報発信のシンプル化を使命として2015年に設立。メディアリーチを改善するために有料のメディア向けリリースと広告主導のプレス配信に重点を置いています。AIツールと多言語サポートを統合した後に事業をグローバル展開し、プレミアムチャネルや革新的な広告キャンペーンを通じてターゲットとするオーディエンスへのリーチを強化。最先端テクノロジーを活用しながら、企業が世界中のオーディエンスと緊密な関係を築けるよう支援しています。

プレスリリースに必須の要件

プレスリリースを配信する目的は認知度の向上にありますが、企業が注目してもらいたいのは記事の内容であって翻訳の不自然さではありません。iCrowdNewsireのような配信会社が手がけるプレスリリースは様々な業界を対象とし、専門用語を多用するため、自動翻訳ソリューションは自然な訳を出力できるだけでなく、高い正確性を必要とします。

包括的なサービスを支えるDeepL

さらに、iCrowdNewswireは担当記事を追加料金なしで9言語に翻訳する点が特徴です。同社の顧客が支払う費用は多言語化した場合でも変わりません。

また、ニュースリリースへのトラフィックを促進するGoogle広告の提供や、Alexaなどのスマートデバイスへの配信もサービスとして提供。世界の有名ブランドを魅了するこの包括的なサービスには、コスト効率、正確性、および拡張可能な翻訳性能が重要でした。


「サンパウロの人にとっては、自分たちの母語であるポルトガル語でプレスリリースを発信することが重要です。しかし、海外で広く認知されるためには各国の言語に翻訳する必要があります」

iCrowdNewswire CTO Felipe Botero氏


DeepLが選ばれた理由

円滑な導入

iCrowdNewswireは過去6年間サードパーティーのベンダーを利用していましたが、このベンターの翻訳は機械的で常に言語スペシャリストによるチェックが必要でした。一方でBotero氏のチームはリリース記事を自動翻訳し世界各地2,000以上のサイトに配信するシステムも構築してきました。このような環境でも、DeepLは非常にスムーズに導入でき、性能改善のためのカスタマイズなども不要でした。Botero氏は導入プロセスについて「これまでのAPIを新しいAPIに置き換える、これだけでした。大変なことは全くありませんでした」と振り返ります。

「DeepLの使用状況を常にチェックしていますが、APIの利用で問題が発生したことは一度もありません」

iCrowdNewswire CTO Felipe Botero氏

大幅な性能向上

DeepLの導入効果は、より自然な訳になっただけでなく、翻訳全体の質向上にも見られました。英語版でMr. Greenと書かれた名前が、スペイン語版でSeñor Verdeに変わってしまうような誤訳もなくなりました。DeepLは文脈を踏まえて人物名や専門用語を認識するため、翻訳をチェックする必要も減りました。


「DeepLが提供しているのは、まさに最先端技術です」

iCrowdNewswire CTO Felipe Botero氏


その後の展開:DeepLの卓越性

  • 投資額以上の価値をもたらす翻訳: 新しい翻訳ソリューションを選定する際、iCrowdNewswireが求めた条件に、高い費用対効果がありました。しかし、それは品質とのトレードオフを意味した訳ではありません。チームが求めていたのは、正確な翻訳を優れたコストパフォーマンスで提供でき、尚かつ拡張性を備えたソリューションでした。そして、この条件に一致したのがDeepLでした。質の低い翻訳ソリューションは、最低でもフルタイムのスタッフ2名による品質チェックを必要とする、とBotero氏は推定します。これは年間15万ドルのコストに相当します。品質と信頼性の点で確かなDeepLを採用したことで、iCrowdNewswireは翻訳チェックの工程を無くし、大きなプラス効果を得られました。

「削減できたコストだけでDeepLの利用料を十分支払えます。導入するだけで採算が取れました」

iCrowdNewswire CTO Felipe Botero氏


  • チェック不要の高い品質: DeepLに対するチームの信頼は非常に厚く、メンバーは翻訳した記事を個別にチェックする必要を感じていません。チームは翻訳チェックの代わりに別のプロジェクトに関われるようになり、業務とコストの大幅な効率化を実現しました。

  • 大規模な翻訳への対応力: iCrowdNewswireは、英語のプレスリリースを9言語に翻訳し配信しています。これだけでも1日あたり4,500万から5,500万文字と、かなりの量になります。さらに、同社は翻訳版を掲載したWebサイトのメンテナンスも行っており、これらのサイトはGoogleによってインデックス化されます。ここで鍵となるのは、Googleによるインデックス化を多言語で行うことで、グローバルな認知向上を実現できることです。
「DeepLは品質と信頼性において、他の追随を許しません」

iCrowdNewswire CTO Felipe Botero氏

  • 現地の言語で情報発信: 配信するプレスリリースに注目を集めるには、各国の主要言語で発信することが必須だとBotero氏は考えます。英語はビジネスの共通語として普及していますが、ジャーナリストも一般の人も、プレスリリースの内容は自分の母語で理解したいと思うものです。DeepLの採用によって、iCrowdNewswireは正確で効果的なプレスリリースを迅速に配信できるようになり、顧客満足度の向上を実現し、リリース記事を通して世界をつないでいます。

  • DeepLによる有言実行: 事業拡大の一環として、iCrowdNewswireは韓国語への翻訳を検討していましたが、当初、DeepLは韓国語に対応していませんでした。しかし、DeepLは韓国語の追加はロードマップに含まれていると明言し、実際に契約から12ヶ月以内に同言語は追加されました。この時、「DeepLがどのような企業であるかをよく理解できました」とBotero氏は評価します。「韓国語の件で、DeepLが計画を着実に実行する企業であることを確認できました」


「DeepLを採用したことで、もう他のツールを探す必要はなくなりました。DeepLのサービスに非常に満足しており、今後も引き続き利用していく予定です」

iCrowdNewswire CTO Felipe Botero氏


今後の展開

DeepLを活用することで、iCrowdNewswireはプレスリリースを自然な翻訳で、これまでにないスピードと容易さで多言語化できるようになりました。Botero氏はDeepLの活用によって生まれるさらなる可能性に期待を寄せています。

「DeepLは話し言葉と書き言葉の両方を、これまでにない正確さで理解し翻訳できます。DeepLのこの利点を活かしたアプリケーションが多数生まれると思います」

iCrowdNewswire CTO Felipe Botero氏

世界各地の言語的なニーズに対応することで、iCrowdNewswireは顧客の期待に応え、Botero氏のチームはさらなる事業拡大の可能性を模索できるようになります。

  • 9言語
  • 毎日4500万~5500万文字
  • 年間15万ドルの節約

DeepLの高度な言語AIの活用

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